心(しん)に宿る「精神の光」
思いやりと興奮のバランスを保つ
🟧 1. 五臓と五神の関係
神(しん)は五臓の「心(しん)」に宿り、精神活動や意識、記憶、思考、感情全般をつかさどります。
五行では「火」に属し、明るさ・熱・上昇・光明といった性質を持ちます。
🟧 2. 精神的特徴とその長所・短所
健全な時は…
明るく朗らかで、感受性が豊かで周囲に安心感を与えます。人に優しく、美意識も優れています。また集中力が高く、感情のバランスも安定しています。
失調すると…
不安感や焦燥感が強くなり、眠りが浅くなります。また神経が過敏で、小さなことに過剰に反応しやすくなりいきなり激昂したり、胸がざわついたり(心煩)します。注意力散漫や妄想傾向も。
🟧 3. 中医学的背景
『黄帝内経』では「心(しん=五臓)は神を蔵す」とされ、神は全身の精神・意識・思考・記憶を総合的に統括する存在とされています。
五臓の心(しん)は血脈をめぐらせ神志を主り、舌と通じ、顔色にその状態が反映されます。
心神の安定は「養心安神」により保たれ、五神の中心とも言える存在です。
🟧 4. 神(しん)が失調したときのサイン
五神の「神(しん)」が失調するのは、五臓の「心(しん)」が弱っていると考えられます。
◉ 精神的サイン
不眠、夢が多い(変な夢や悪い夢)、うなされる、落ち着かない、不安感、動揺しやすい
ひとりでいるのが不安になる、急に涙が出るなど感情が不安定
◉ 身体的サイン
動悸、舌先が赤い、口が苦い、顔が赤くなる
手足のほてり、寝汗、胸のザワつき(心煩)、舌の震え
🟧 5. 養生のポイント
「安神養心」:五臓の心(しん)を養い、神(精神)を安らかに保つこと。
「養心」は心気を養い、過度な興奮や不安を鎮めることを指します。
「安神」は神(精神)を落ち着かせ、こころの安定と快眠を促す意味があります。
出来るだけ静かな環境で、こころ安らぐ音楽やアロマを焚いて、リラックスできる読書や動画鑑賞で心を穏やかに過ごすことが必要です。
💤 生活習慣・睡眠
夜更かしを避け、22〜23時までには就寝しましょう。
こころを鎮める音楽や香り、夜のスマホ断ちがおすすめ。
🧠 心の使い方(養心・調情)
焦らず「今ここ」に意識を向ける。瞑想や静かにお茶を飲む習慣が効果的。
美しいものを見る、静かな空間で過ごすことで心神が安定。
🫖 薬膳的食材(10種)
柏子仁、酸棗仁、龍眼肉、遠志、紅棗、夜交藤、合歓皮、五味子、茯苓、竹葉など。
🍙 一般的な食材(10種)
黒ごま、クコの実、山芋、蓮の実、ナツメ、ぶどう、豆腐、卵、カモミールティー、白米粥など。
🌿 癒しの香り
白檀(サンダルウッド)、沈香、ラベンダー、ネロリなど。
🧘♀️ 経絡と結びつけた運動処方
手の少陰心経を伸ばすストレッチ(腕を胸の前で広げるように伸ばす)
ゆったりした気功、太極拳、ヨガの瞑想なども◎
🫂 周囲との接し方のヒント
こころが不安定なときは、つい言葉が早くなったり反応が敏感になったりします。
そんなときこそ「少し間を置いてから返答する」「相手と静かな環境で話す」ことが、心神の養生になります。
焦らず、共に“静けさ”を共有する姿勢が、あなたの魅力をより引き立てます。
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